失敗しない! リフォームの基礎知識を知ろう

                    

充実したシニアライフを送るためには、毎日を過ごす家を住みやすい空間にすることが大切です。50代〜60代の方には、これからのシニアライフに備え、リフォームを検討する人も多いでしょう。
シニア向けのリフォームを考える際にまず知っておきたいのが「タイミング」「リフォームの方向性」「費用感」の3点です。年齢など諸条件によって補助金制度が利用できたり、実は希望の改装がリフォームではなく、想定より大掛りな改装となり予算を上回ってしまうなど、リフォームについて知らないと損をしてしまうこともあります。
今回は失敗しないリフォームについて、それぞれ詳しく解説していきたいと思います。

毎日をイキイキと過ごすシニアライフは理想の住宅リフォームから

毎日過ごしてきた愛着ある我が家。子供も独立し、これからの生活に備えてリフォームを検討しているシニア世代も多いのではないでしょうか。

一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の平成30年度の報告(※1)によると、自宅リフォームをする年代で一番多いのは60代となっています。

自宅のリフォームとなれば、時間・お金・体力だけではなく、仮住まいなどが必要なケースもあり、色々と大変な面があります。そのため、それらの条件を満たし、比較的動きが取りやすい50代から60代前半のうちに自宅のリフォームを済ませておくのが一般的に良いと言われています。

また年齢や体の状態によって補助金が出るケースもあります。例えば65歳以上で介護認定をされている、あるいは介護予防を目的としたリフォームに対しては、補助金が支給されます。条件を満たすと補助金が支給される代表的なリフォーム例は以下の通りです。

  • 手すりの設置
  • バリアフリー
  • 滑り止めの設置
  • 床や通路面の張り替え
  • 扉を引き戸に変更

住宅改修の基本3種類「リフォーム」「リノベーション」「スケルトン」

リフォームとひとくちに言われることが多い住宅改装ですが、住宅改装には大きく分けて「リフォーム」「リノベーション」「スケルトン」の3つがあります。

住宅改装の種類によってかかる費用や期間、工法が異なりますので、希望する住宅改装の種類を確認しておきましょう。

・リフォーム(元に戻す)
リフォームは間取りの変更を伴わない小規模な改修や、経年劣化で古くなったり壊れた箇所の修繕やメンテナンスの意味合いが強い改修です。間取りの変更を伴わないバリアフリー化や、階段に手すりを追加する、クロスを張り替える、キッチンやトイレなどの水回り設備の入れ替えなどが該当します。

・リノベーション(作り変える)
リノベーションは間取りの変更を伴う住宅の改修を指します。子どもの独立などで生活をともにする家族構成に変化があったときなどに、これから住む人のライフスタイルに合わせて間取りから変更する家の改修が該当します。二世帯住宅への改修の多くは、リノベーションになります。

・スケルトン(内装や壁を全て解体)
スケルトンは外壁だけ活かし、内部の壁や内装は全て解体して、一から間取りやデザインをおこなう改修です。二世帯住宅への改装をリノベーションで検討していると、途中で自由度が高いスケルトンでの改修に変更するケースもあります。

どの方法が良いかは個人のライフスタイルなどにもよりますが、二世帯住宅を検討する場合はまずリノベーションから、それ以外の改装を希望する場合はリフォームから検討していくと良いでしょう。

シニアライフのために行うリフォームのポイントと費用相場

シニア世代に多いリフォームについて、改修のポイントと費用相場について見ていきましょう。

・階段に手すりをつける(相場:5〜10万円)(※2
階段の上り下りをサポートする手すりは、住人の年齢や体格、体の状態、握力、利き手などにより、高さや左右どちらにつけるのか、向きなどを検討して安全で使いやすい位置に設置します。
一般的に廊下の手すりの高さの目安は床から75センチと言われていますが、実際には75センチだと低く感じる人もいるようです。(※3)実際に手を当てながら、自分の使いやすい高さに設置しましょう。手すりの素材もアイアン調のものからシンプルなものまでさまざまな素材・デザインがあり、それによって費用も変わります。

・バリアフリー化(相場:トイレで10〜20万円、玄関・浴室で20〜30万円)(※4
ドアや敷居部の小さな段差から玄関まわりの大きな段差などは、つまづきや転倒の原因となるほか、将来に車椅子が必要なる生活の可能性も考えて、段差の解消やスロープ設置などを検討しましょう。
特に浴室の場合に注意したいのが、バリアフリー化による浸水です。段差を無くすことでどうしても脱衣場スペースへ浸水しやすくなってしまいますので、何らかの排水機能を検討する必要があります。

・扉を引き戸にする(相場:40〜50万円)(※5
車椅子やベビーカーでも開閉しやすい引き戸は「片引き戸」「引き込み戸」「引違い戸」の3つに分けられ、玄関には片引き戸、室内には広々と空間を使える引き込み戸が人気です。扉を変更する場合、必ず扉とセットとなる枠もあわせて考える必要があります。枠によっては壁紙を剥がしたり、骨組みを補強するなど、追加工事が必要な場合もあります。

・滑り止め対策(※6)(相場:階段で10〜25万円、お風呂で5万円)
転倒のリスクが高い場所に滑り止め対策を講じましょう。特に転倒防止の対策を検討したいのが、階段と浴室の床です。プロに頼んで階段の床材をコルクにしたり、浴室の床を滑りにくいものに変えることもできますが、ホームセンターなどで安価な滑り止めが売られていますので、お手軽に対策を講じることも可能です。

・二世帯住宅(相場:1,250万円)(※7
二世帯住宅は大きく玄関や水回りが2世帯分あり、完全に壁で仕切られている「完全分離型」と、水まわりや部屋などの一部を複数世帯で共有する「部分共有型」に分けられます。子どもと一緒に相談しながら、それぞれの生活を尊重できる二世帯住宅を計画しましょう。二世帯住宅では「家」というハード面だけでなく、お互いが気持ちよく過ごせる「ルール」などソフト面も大切です。生活上想定される懸案事項を一つひとつ考えながら、二世帯住宅づくりを進めましょう。

人生を謳歌し続けるために大切な自宅。本当の「終のすみか」となるよう、自分に必要なリフォームを検討していきましょう。

これからの生活を考えたリフォームで、毎日を快適に

毎日の生活を快適にしてくれるリフォーム。リフォームと一口にいってもさまざまな改装方法があり、ライフスタイルによっても適したリフォームは異なります。また条件によっては補助金を利用でき、自己負担をかなり抑えてリフォームすることも可能です。これからの人生を謳歌するために、一度今後のことを考えたリフォームを検討してみてはいかがでしょうか?

【引用元】
※1
住宅リフォーム推進協議会
平成23年度 住宅リフォーム実例調査
※2
LIMIA
手すりのリフォームにかかる費用・相場はどれくらい?
※3
手すりをつけようグリップグリップ
介護手すり取り付け位置・高さ (廊下・玄関・階段・トイレなどの室内)
※4
リフォマ
バリアフリー・介護リフォームの費用相場は? 補助金やメリットも解説
※5
ハピすむ
玄関や室内ドアを引き戸にリフォームする費用・価格の相場は?
※6
ハピすむ「階段の滑り止めリフォームの費用は?」より
ハピすむ「お風呂・浴室のリフォーム見積もり。費用や価格の相場は?
※7
ホームプロ
二世帯住宅リフォームの間取りや費用を実例から紹介

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