エンディングノートの作り方! 具体的な書き方と注意点

                    

エンディングノート(※1)は自分らしい最期を遂げるため、終活の大きな助けとなるツールです。人生の最後に残すノートだからこそ、大切なことを書きそびれたくないもの。
エンディングノートに書くべき内容や注意すべきポイントなどについて、具体的に見ていきましょう。

ルールなし!エンディングノートは自由に作成しよう

今や「エンディングノートを作成すること」は、終活にあたって重要な活動のひとつになりました。
エンディングノートは基本書きたいことを自由に書いておくもので、法的拘束力はありません。

大切な人へ伝えておきたいメッセージ、各種パスワードや暗証番号など残された人が困らないような個人情報、そのほか自分の人生を振り返って「書いておきたい」「伝えておきたい」と思ったさまざまなことを書き留めておきましょう。

エンディングノートの作成を始めることで、これまでの人生や人間関係などを振り返るきっかけとなり、「これから何をして誰に会っておくのか」など自分らしい人生を送るための気づきを得るきっかけにもなります。

エンディングノートに使用するノートは、あらかじめ書いておくべき必要な項目などが印字されている市販のエンディングノートや、自分が好きなデザインのフリーノートなど、どんなノートでも使用できます。デジタル派の方であればブログ形式やパソコン、スマホアプリなどで作成するのも良いでしょう。

メッセージに写真や絵・思い出の品を添えるなど、残された人が自分との思い出を共有して暖かい気持ちになることや、自分のことで迷ったりしないような内容を想定しながら、自由に作成していきましょう。

エンディングノートに書いておくべき内容

内容は自由なエンディングノートですが、どのようなことを書けば良いのか迷うこともあると思います。そこで具体的にエンディングノートに書いておきたい内容をまとめましたので、参考までにご覧ください。

  • 自分について
    生年月日や両親の名前、出生地や住んだ場所、好きな色、好きな本、好きな映画など自分の生い立ちから趣味まで、知っておいて欲しいことを列挙しておきましょう。
  • 個人情報について
    マイナンバー情報やクレジット・キャッシュカードの暗証番号、パソコンやスマホ関係の各種パスワード、光熱費の引き落とし情報などを書いておきましょう。
  • 家族や大切な人へのメッセージ
    思い出なども添えて、それぞれの家族や友人知人、名前はわからないけれど気になる人などへのメッセージ。メッセージは別冊として、ひとり1ページずつ使っても良いでしょう。
  • ペットについて
    ペットがいれば、かかりつけの病院や先生の名前、病気などの情報、性格や特徴、フードの種類やそのほかお願いしたいことなど、細かいことも書いておきましょう。
  • 友人や知人の連絡先
    自分の友人知人の名前・電話番号・住所・メールアドレスなど。葬儀の連絡に使うことも考えてリスト化しておきましょう。
  • 資産や保険のこと
    金銭や土地に関することは基本的に遺言書に記載しますが、エンディングノートにも所有不動産の種類や名義、登記簿上の所在地などのほか、預貯金・株・投資信託・年金などの金融資産、会員権などの資産や貸金庫などの情報、人に貸しているお金のほか解約すべき保険などについて書き留めておきましょう。
  • 医療や介護について
    認知症になったり、判断力が低下したときのために、自分のアレルギーや持病、常用薬、延命治療などの治療方針について書いておきましょう。
  • 葬儀について
    喪主をお願いしたい人や連絡してほしい人、希望の葬儀スタイル、遺影に使ってほしい写真、一緒に棺に入れてほしいものなど。もし既にお墓を購入済みであればその情報なども書いておきましょう。

エンディングノート作成の注意点

エンディングノートは自由に作成できるからこそ、注意したいポイント(※2)があります。

  • 所在を明らかにする
    せっかくエンディングノートを作成しても、どこにあるのか分からなければ、見てもらうことができません。家族や見て欲しい人に所在をあらかじめ伝えておくなど、見て欲しい人に見てもらえるようにしておきましょう。
  • 定期的に見直しをする
    人の気持ちは変化するものです。エンディングノートを書き終わっても、時間の経過と共に書いた内容がその時の気持ちに合った内容になっていないかもしれません。また書いた後に家族間の話し合いが持たれたり、メッセージを残した人に会えたりするなどの理由で、内容を変更した方が良い場合も出てきます。
    エンディングノートの良さは何度でも書き換えられること。定期的に見直しをして、改めた方が良い内容がないかどうかをチェックしましょう。
  • 第三者に書き換えられない工夫
    エンディングノート内の情報にはパスワードや暗証番号など個人情報も記入するので、第三者に書き換えられない工夫が必要です。修正するときは修正液を使わず独自の方法でおこない、普段は鍵のかかる引き出しにしまっておくなど、保管にも気を使いましょう。

エンディングノートは自分らしく人生を締めくくる、大切な終活ツール

エンディングノートは、作成しながら自分がこれからすべきことも整理できる終活ツールです。まずは好みのノートや方法を見つけて、気が向いた時に思ったことを書き留めることからスタートしてみませんか?きっと自分らしい人生を締めくくるための、さまざまな気づきが生まれることでしょう。

【引用元】
※1,※2:きちんと選ぶ。失敗しないお墓の探し方「終活​とは? 準備は​いつから始めるのがベスト? 本人や家族がやることを全部まとめて解説!」より
  One's Ending「エンディングノートとは?メリットや選び方、書き方の解説」より
  終活ネット「エンディングノートをシンプルに作るには?簡単な作り方を紹介!」より

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