定年後も働き続けようとした場合、定年までに準備しておきたいことは沢山あります。本記事では定年に向けたセカンドキャリアの心構えと、キャリアを活かすために準備しておきたいことを、チェックリストにまとめご紹介します。
退職前から準備を!セカンドキャリアに向けた事前準備リスト
まずは、セカンドキャリアに向けた心構えと、事前に準備しておきたいことをチェックリストにしました。
分類 | 内容 | |
---|---|---|
1 | セカンドキャリアを迎えるにあたっての心構え | 再就職成功のための心構えを知る(世代間ギャップを乗り越える) |
2 | セカンドキャリアに向けた準備 | 現在まで積み上げてきたキャリアの棚卸し(何ができるのかを整理) |
3 | セカンドキャリアにはどういう働き方があるのかを調べる(再雇用、再就職、起業など) | |
4 | セカンドキャリアでは何をしたいのかを検討 | |
5 | セカンドキャリアに有用な資格を取得 | |
6 | パソコンを使えるようにしておく | |
7 | 副業をお試しで始めてみる | |
8 | セカンドキャリアを見据えた家計面の整理 | セカンドキャリアの家計をシミュレーション |
9 | 現在の家計を整理して定年後就業するまでの収入との差を確認 | |
10 | 加入している保険の見直し | |
11 | 持ち家があるなら修繕費用の確認 |
セカンドキャリアについて具体的に考えたことがない場合は、まず定年後に自分が働いている姿をイメージしてみることから始めましょう。定年後にも仕事を続けようとしたときに、何が問題になるかをまずイメージすることで問題に対応しなければならない、という危機感が芽生えます。
目的意識をはっきり持った状態で問題に対応する心構えを学ぶことで、世代間ギャップを越えて働くことも可能になります。セカンドキャリアに向けた準備と家計面の整理については、以降の見出しで詳しく解説します。
セカンドキャリアに向けた準備と勉強
退職後の仕事でキャリアアップをしたい場合は、事前準備をしておくことで、より満足できる仕事ができます。ここからはチェックリストの内容を具体的に説明していきます。
・現在まで積み上げてきたキャリアの棚卸し(何ができるのかを整理)(※1)
まず、これまで積み上げてきた業務経験をリストアップしましょう。自分だけではうまくリストアップできない場合は、ハローワークなどでキャリアカウンセリングを受けてみる(※2)のもおすすめです。
・セカンドキャリアにはどういうパターンがあるのかを調べる
セカンドキャリアにはいくつかのパターンがあるため、それぞれについて情報収集を行いましょう。
再雇用 | 就業規則を確認して条件などを調べる |
再就職 | ハローワークに行って就職先をチェック |
起業 | 地方の商工会議所などが主催している創業塾などに参加して起業の現実を学ぶ(※3) |
在宅ワーク | クラウドソーシングで仕事を実際に受注してみる |
本業を持ちつつ副業を持つパラレルキャリアを目指す方法もあります。週末起業を試すなどして、今後の方向性を探ってみることも考えてみてください。
・セカンドキャリアでは何をしたいのかを検討
定年後の再雇用に限定せずに、再就職や起業など、多くの選択肢を検討してみることをおすすめします。
・セカンドキャリアに有用な資格を取得(※4)
セカンドキャリアの方向性がある程度見えたら、自己投資のつもりで本当に役立つ資格を厳選して取得しましょう。資格取得そのものが目的となってしまわないよう、選択と集中を意識してください。
(タクシー運転手なら第二種免許、マンション管理人ならマンション管理士など)(※5)
・パソコンを使えるようにしておく
パソコン操作は、ネットを介した在宅ワークでは必須です。クラウドソーシングで仕事を受注して、少しずつ仕事を試してみるのもいいでしょう。ただし、現在勤めている会社の就業規則上問題ないかは事前に確認してください。
収入減に備えた家計の現状把握とシェイプアップ
セカンドキャリアでは、現状よりも収入が少なくなりがちです(※6)。家計の現状を把握して、支出のシェイプアップも行うことで、経済的にも安心して第二の人生を迎えられるでしょう。
・家計の現状把握とシェイプアップの検討
まずやることは、年金額や再就職後の収入で生活できるかの確認です。あまりにも減収額が大きい場合(※7)は、給付金も検討しましょう。家計のことは、専門家(ファイナンシャルプランナー)に相談しておくと安心です。
・加入している保険の見直し(※8)
医療保険など必要な保険と不要な保険、各保険の保険料を減額できるかどうかの検討も必要です。現役世代と違って、子どもが巣立った後は補償額も減らせるのに、そのままになっているケースがよく見られます。子どもに掛けていた保険は子どもに譲るなどして整理しておきましょう。
・持ち家があるなら修繕費用の確認(※9)
定年後に持ち家の修繕費用が負担にならないよう、安定した収入を得られているうちに自宅を修繕しておきましょう。定年後の思わぬ出費に、自宅の修繕費用を挙げる人は多く見られます。
セカンドキャリアに向けた準備は早めに始めよう
セカンドキャリアに向けた準備にはある程度時間がかかることが多いため、早めに取り組むことが大切です。退職後を見据えた自分の生き方をイメージして、これまでの自分が積み上げてきたキャリアを見直してセカンドキャリアに活かしましょう。
セカンドキャリアで「やりたいこと」や「積み上げてきたキャリア」にギャップがある場合は、資格取得などを進めておくことも検討してくださいね。
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