アクティブシニアにとって「旅行」は特別な意味があります

大和ネクスト銀行が全国のシニアや予備軍1000人にアンケートをとったところ、「シニアライフで満喫していること」という問いかけに対して、実に52.1%の方が「旅行」と回答しました。 旅行を、定年などの新たな出発点への区切りとして活用したり、不安世代(生き方・老い・病気・資産などの様々な悩み・不安)といっても過言ではないシニア世代をポジティブに生きていく上で重要なメンタル維持・リフレッシュに活用したりと、いろんな活用意図で旅行は用いられています。そんな中でも、シニア世代を中心に「ヘルスツーリズム」という考え方が注目を集めています。今回は旅行について、特にヘルスツーリズムに焦点を当てながら紹介していきます。

「ヘルスツーリズム」とは何か

ヘルスツーリズムとは、日本古来からある「湯治(とうじ)」という考え方(温泉などにつかり病気治療や健康増進をはかる文化)に、医・科学的根拠を持たせて健康維持や病気予防を旅行に取り入れた新感覚の「健康づくり」スタイルの事です。医科学的なデータには体温や血圧・心拍数だけでなく、運動量や摂取カロリーなども含まれています。国の観光立国推進基本計画によるとヘルスツーリズムは、「自然」「体に優しい料理を味わう事」「メンタルヘルス」などを広義的解釈でありながらも、心身ともに科学的根拠のある“癒しプログラム(内容)で健康の増進や保持・回復させる新たな観光形態と定義されています。 このヘルスツーリズムには、観光名所ばかりでなく、観光名所を持たない地方自治体なども積極的に取り組んでいます。 それは、山間地域(山林の散策や森林浴、山歩き後の地元食材を活用した料理を堪能する)や海沿いや川沿いの地域(波や川の音のリラクゼーション効果、地元住民との交流)など地域の資産を有効に活用すれば、どの地域でもヘルスツーリズムに取り組めて全国からお客を呼ぶことができるからです。

ヘルスツーリズムのおすすめ

 

熊野地域

熊野古道などがある熊野地域は、世界遺産である熊野古道を軸に温泉や地元食材などの地域資産を活用して、“熊野セラピー”という熊野での地域療法を活用した滞在型のプログラムを構築しています。ウォーキング(五感エクササイズ:風や光・森林の葉のこすれあう音、鳥の鳴き声や木の香りなど五感で楽しむ)の楽しみ方もハートモニターを装着(貸出)して自分の心拍数を確認しながら行えるという徹底ぶりです。 熊野で健康.com (外部サイトへ飛びます)
 
 

大分県竹田市

大分県竹田市では、免疫力の向上や血行促進・美肌効果などの効能で知られる炭酸泉(たんさんせん)を健康づくりに役立てる「温泉療養保険システム」というシステムは期限内に対象となる施設にのべ3泊以上すれば、宿泊料に5千円の補助が出たりする仕組みが受けてこのシステムを利用する方々が後を絶ちません。 竹田観光ツーリズム協会 (外部サイトへ飛びます)
 
 

沖縄久米島

ヘルスツーリズムという広義なシステムを逆に絞り込んで他と差別化をはかろうとしているのが沖縄久米島の“食物アレルギー対応旅行”という食物アレルギーを持つ方でも安心して旅を楽しいんでほしい事に主眼を置いたヘルスツーリズムです。ここでは、アレルギーの基礎知識を学んだ「久米島コンシェルジュ」が旅行客のアレルギーに関する情報や携帯している薬の女王法を共有してくれるばかりか、ホテルや病院(公立久米病院)などとネットワークを構築して一丸となってお客様に対応しています。 久米島食物アレルギー対応旅行 (外部サイトへ飛びます)

認知度高まる「一人旅」

近年、インターネットなどの普及によって旅行を、手軽に・自分で手配するというスタイルが定着してきて、従来の旅行スタイルであるパッケージツアーが減少、個人旅行が増加という傾向にあった旅行業界ですが、シニア旅行者のニーズを先取したパッケージ旅行が各種旅行会社から発売され、パッケージ旅行が見直され再認識されるようになってきています。中には、パッケージツアーへの参加の妨げになる可能性のあった「2名1室」というルールを外した、旅行プランなども出てきています。友達を誘ったり、スケジュールや予算合わせ・行き先の選定などで気まずい思いをしなくても良いとあって、今後もこの様な“お一人様ツアー(特に女性のお一人様)”などのパッケージツアーはますます増えていく可能性があります。 また、個人旅行も若い時に行った場所(最初に赴任した場所など)を再び訪れてその時の思い出に浸るなどの“自分企画ツアー”ができるので勢いはまだまだ顕著です。旅行会社も親身に相談に乗ってくれるところも多く、今後もアクティブシニアにとって旅行は、個人旅行もパッケージ旅行もますます充実していくので目が離せない状態です。 今回紹介した「ヘルスツーリズム」以外にも、まだまだ紹介したい旅行は沢山あります。これからも旅行に関しては「アクティブシニアと旅行」というジャンルで展開できればと考えています。是非、参考にして旅行でシニアライフを満喫させていきましょう。