シニアの仕事選定において、起業の割合が増加傾向にあります。

中小企業白書のデータでは、「40歳未満の起業件数」と「50歳以上のシニア起業件数」を比較すると2000年を境に、それまで拮抗していたものが現在では完全に「50歳以上のシニア起業件数」の方が多くなっています。起業された方々の多くは

「雇われない仕事感は、苦労はあるけど会社員時代と違って自由で楽しく仕事が生きがいや、やりがいと直結しているのを実感でき充実した時間をおくっている」

という感想を持っており、起業という言葉はシニアの為にあるといっても過言ではない時代が到来しようとしています。今回は、そんなアクティブシニアの起業についてポイントを紹介してまいります。

 

1・起業、”はじめの一歩”

起業を視野に入れているアクティブシニアの方々からよく、「起業を考えているんですが・・・漠然としていて、どう骨組みをして肉付けしていけば良いのか判らない」という趣旨の質問を頂く機会があります。

そんな時は、自分の経験やスキルを入念に棚卸しチェックしてみることからスタートさせましょう。棚卸しの最重要ポイントは自分を客観視できるかどうかです。

自分の仕事を客観視のやり方は様々ですが、

 

①これまでについた仕事の内容と期間

②できるようになったこと

③できるようになったことを更にスキル面、知識面に分けてみる

④①から③ができたら、それを確認しながら仕事をする上で心がけてきたことや工夫したことを振り返ります。

④がうまくいかない場合は、職場の仲間や知人から仕事ぶりを褒められたことを思い出してみるのもお勧めです。

⑤①の仕事の中で楽しかった仕事は何かを考えてみます。

⑥その仕事の何が楽しかったのかを考えてみます

⑦①から⑥までの作業後、自分の強みについて書き出してみます。

 

というような流れを参考に行ってみるとよいでしょう。

自分を棚卸しするという行動には強みを明確にするだけではなく、既成概念から解き放たれるようにマインドチェンジさせる・柔軟な発想を呼び起こす。という意味もありますのでできるだけ詳しく、多く書いてみることをお勧めします。

 

2・フランチャイズショーを情報収集の場に

自分の棚卸と同時並行で、情報収集や起業ビジネスモデルの確認・起業までの金銭的リスクの事前シュミレーションを兼ねて、フランチャイズショーを活用してみるのも方法の1つです。フランチャイズとは、フランチャイズの本部(フランチャイザーと言います)がフランチャイズ加盟者オーナー(フランチャイジーと言います)に営業権を与えてその対価としてロイヤリティ(のれん代みたいなもの)を受け取る契約形態の事です。

フランチャイズに加盟する意思がない方でも、いろんなビジネスモデルを確認できますし募集しているフランチャイズ本部を比較しながら企業ビジネスを深める事は、独自企業にとって参考になる点も多いはずです 。

特に経験のない分野(興味のある分野)での起業では、パッケージ化された事業ノウハウを購入しコンサルティングを受けるフランチャイズは、業界に精通し運用できるビジネスモデルを1から考えていくよりは、リスクの軽減・起業というハードルを下げることが期待できます。

また、起業の規模にもよりますが従業員などの人材育成が必要な場合、フランチャイズ本部が代わって教育を行ってくれる起業パッケージなども多くありますので確認してみると良いかもしれません。

アクティブシニア起業の1つのチェックポイントとして、起業への投資額があげられます。

若いころの独立起業は大きく投資しても時間をかけて回収することが可能ですが、働く年数が限られているシニア世代では投資額を極力抑え、改修計画を短期的なスパンで考えてみることが重要(ハイリターン(高収益)を考慮するという意味ではありません)です。

また、開業資金に目を奪われがちですが商売にはランニングコストを把握することは欠かせません。これは、頭の中でイメージしにくい点でもありますので、フランチャイズショーで率先して聞いてみながら起業時にランニングコストまで、よりリアルにイメージしたり考え方を訓練できるようにしておくことも重要です。

フランチャイズショーでは、フランチャイズ本部を利用して活躍している方の実体験や起業に関するセミナー・ディスカッション、起業に関する法律や助成金・資金調達方法・税務などを説明してくれる相談コーナーがフランチャイズショー内で幾つも開催されるケースが多いので、たとえ希望するような業種・業態のフランチャイズがなくても、いろんな角度から起業の参考になります。

 

3・起業計画に必要な7つ要素

起業に関するリサーチには、フランチャイズショーの利用以外にも地域の商工会議所や中小企業支援センター(ベンチャービジネス支援センター)で相談を受け付けてくれます。

ただ、これらの支援機関は「起業したい・・・。」というような漠然とした内容やビジョンでの相談に関して、あまり得意ではない感じがしています。

フランチャイズショーなどで当たりをつけたら、次の要素を考慮しながら起業ビジョンを固めて、これらの支援機関を訪問してみましょう。

 

起業計画に必要な要素

1・なぜこの起業をやるのか

2・商品、サービスの具体的な内容

3・想定(ターゲットの)する顧客は

4・どの様な特徴(どんなノウハウ)で行うのか

5・どんなタイミングで行うのか

6・ランニングコストと開業資金の算出

7・見込める売上と利益の算出